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症例集CASES

カイロプラクティックと腕や手の痺れ

カイロプラクティックによる腕や手の痺れの改善例をご紹介します。腕や手に感じる痺れは、一般的に頸椎の問題、または様々な病理的な問題が考えられますが、第一義的な原因として骨格全体がバランスを崩していることも考えられます。仰向けやうつ伏せといった体勢の変化、首の角度などによって痺れが憎悪したり減少したりすることが多く見られますので、患者様の辛くない体勢で矯正する必要があると考えています。

症例1 50代 男性
普段から剣道を趣味とされ、昇段試験に挑戦しておられる方ですが、数か月前から防具を被ったり、面を打たれると左腕に違和感を感じていて、1か月程前から左手の手のひら側と指先が痺れるようになり、竹刀を握って稽古は続けているそうですが、次第に痺れが強くなってきたために、ご紹介で来院されました。

通常の状態でも痺れがありますが、頭を押して頸椎を圧迫すると痺れは憎悪し、頭をけん引して頸椎の圧迫を減少させても痺れは憎悪します。また頭を伸展(頭後ろに倒した状態)では憎悪の程度は一段と強くなります。頸椎の状態は可動性がありすぎるくらい柔らかく、頭の重さを支えるには不安定な状態ですが、検査をしてみると骨格の弱点は腰椎にあるようでした。

初回は、うつ伏せになると痺れの状態は憎悪するために、仰向けと座位で腎臓と腰椎の矯正を行いました。また、痺れが減少してくるからだの動きは、頸椎の屈曲(うなずく姿勢)と仰向けで左腕を真上に挙げた状態での牽引、胸椎1番の安定化でした。胸椎1番が安定する方向に動くと、頭の伸展の状態での痺れの憎悪はなくなるために、左右の鎖骨、肩甲骨のアンバランスも矯正しました。

2回目は4日後に行いました。痺れの状態はまだ2割減程のようですが、からだ全体の状態はずいぶん楽であるとのことでした。前回同様の検査を行うと、腰椎の状態は改善していますが、頸椎の圧迫、牽引、伸展での痺れの憎悪は見られます。この日は腰椎、肝臓と横隔膜を矯正すると両肩の可動性は改善してきました。指の筋力を検査すると、右よりも左の筋力が弱化しており、頸椎を屈曲状態にすると、筋力の弱化が改善されたので、胸椎1番から頸椎1番、後頭骨の屈曲制限を筋力の強くなる方向へ矯正しました。また、鎖骨、肩甲骨、上腕骨の矯正も行いました。この結果、手の痺れは残りますが、頸椎の圧迫、牽引、伸展による憎悪はだいぶなくなってきたようです。

3回目も4日後に行いました。痺れは残るものの、稽古での苦痛はかなり軽減されており、圧迫、牽引では痺れの憎悪はおこらず、伸展で若干憎悪が起こるとのことでした。この日は痺れがほぼ無くなる方向性として、肩甲上腕関節の矯正、頸椎屈曲への矯正、肘、手首の矯正を行いました。胸椎1番を矯正すると、頭の伸展位での憎悪はほとんど起こらず、ご本人様の感じ方としては、痺れの感覚は8割減とのことでした。

この後、週に1回の矯正を続け、1か月半ほどで痺れは薄っすら感じる程度になり、2か月を経過したころには無くなりました。こちらの患者様は、動きの悪い腰椎の影響で上半身にそのゆがみの影響が強く現れ、長期間に渡り、頸椎と肩に負担がかかっていたために不安定な状態となり、手の痺れとして症状が現れたのであると考えられます。