カイロプラクティックと脊柱管狭窄症
カイロプラクティックによる脊柱管狭窄症の改善例をご紹介します。当院の矯正により狭窄した脊柱管が広がる可能性については断言できませんが、我々の見解の矯正により改善例は多く見られます。医療機関での診断の元に保存療法をされている方には効果が見られます。
40代男性
2012年8月に腰痛と左足の痺れを発症し、左足の痺れは左の骨盤から左臀部、左足の外側から踵まで強く感じていたそうです。整形外科でのMRI診断は腰椎脊柱管狭窄症であり、2分歩くと痛んで休息しなければならず、立っていることも苦痛であるそうです。痛み止めの注射と鎮痛剤を服用していますが、殆ど効果は見られないそうです。ご友人がパシフィックアジアカイロプラクティック協会の先生の治療院に通われているので2012年9月にご紹介で来院されました。
初回時に検査をしてみると、姿勢に大きな歪みは見られずに、比較的安定した状態でしたが、頭蓋骨に大きな歪みがあり、左右の股関節の可動性が著しく減少していました。問題の腰椎には矯正を行う明確な確証が検査で得られないために矯正は行いませんでした。この日は頭蓋骨、腎臓、股関節を矯正しました。
2回目は1週間後に行いました。初回の矯正後、比較的痛みの程度が楽であったそうですが予約日の前日に痛みが強くなったそうです。この日の姿勢は全体として左足に重心が乗り、左側に若干傾いた姿勢でした。検査をすると仰向けでもうつ伏せでも足の長さに差はありませんが股関節と仙骨に問題がありました。股関節と仙骨の左側の矯正を行いました。
3回目は2週間後に行いました。2週間空きましたが状態は比較的良好でこの期間は注射や鎮痛剤の服用はしなかったとのことです。歩くのは15分位は可能だそうです。姿勢は前回のような傾きは見られませんでしたが、左足に体重が乗っていました。左足の爪先を外側に向けると姿勢が安定するために、左股関節、仙骨、第6胸椎を矯正しました。
4回目も2週間後に行いました。経過は良好で、こちらの患者様は仕事柄立つ座るを繰りかすことが多いそうですが、痛みは殆ど無く、職場まで片道2キロの道のりも歩くことは可能になったそうです。2キロ歩くとさすがに負担を感じるそうですが、以前のように立ち止まってしゃがみこむことはないそうです。
経過としては2週間ごとに矯正を続け、3か月後には左側への痛みが出ることはなく、歩行にも問題はなくなってきました。脊柱管狭窄症とは腰椎の中の脊髄が通過するための脊柱管という部分が何らかの原因で狭くなり、脊髄を圧迫することで症状が発生します。我々の矯正では狭くなった脊柱管を物理的に拡げることはできませんが、股関節や仙骨を中心に骨盤のバランス安定することで症状を抑制することができました。こちらの患者様は検査をしても腰椎が矯正対象になることはありませんでした。
脊柱管狭窄症は手術が必要になり、これによって素晴らしく回復する方が多くいらっしゃいますが、手術をする前に猶予があれば、時間と労力と費用はかかりますが我々のような方法も有効であるケースが見られます。