父親母親である皆様の現在の健康状態は、産まれつきの遺伝的な身体的特徴を基礎に、からだにかかる様々な負荷による、骨格を中心としたからだ全体のゆがみの結果として成り立っています。骨格のゆがみは、頭蓋骨や背骨のなかにある脳や脊髄、自律神経、運動神経、感覚神経に対する圧力変動を起こし、からだが感じる痛み、内臓の不調や病気の原因となり、そしてあなたが本来持っているはずの運動能力、学習能力、集中力など個人的なスキルを最大限に発揮する機会を制限してしまいます。
お子様がカイロプラクティックを受けるメリットとは、お子様が持って産まれた健康状態、学習能力、運動能力を最大限に発揮できるからだの状態を、将来に向けたアドバンテージとして得るための準備です。
当院に来院している高校生以下のお子様は2012年度は0歳〜3歳14%、4〜6歳27%、小学校低学年23%、小学校高学年21%、中学生6%、高校生9%となっており幼稚園や保育園に通っているお子様の割合が多く、中学生が少ない傾向にあります。
この中で何かしらの症状をお持ちのお子様は28%で小学校高学年以上のお子様に多く見られ、症状のない72%のお子様は小学校低学年以下に多く見られます。
傾向からみると、当院に来院しているお子様の多くは無症状であり、元々親族の方が来院されている場合が多く、身体的な問題が顕著に現れる前に定期的に予防的に身体の矯正を行っておこうとお考えの御父兄が多いようです。
症状をお持ちのお子様は小学校高学年以上が多く、長時間に及ぶ毎日の学習に起因する、頭痛、腰痛、肩こりなどが最も多く、成長期の運動による膝や肩の痛み、また捻挫も多く見られます。
また、ここ10年程の傾向としてお子様の身体の歪みが複雑化している特徴が見られます。新聞等の記事でも小学生の腰痛や肩こり、生活習慣病の低年齢化が話題になっていますが、身体の歪みとの因果関係はあると考えています。
このようにカイロプラクティックの矯正の対象となるお子様は、その矯正の目的によって異なりますが、どのようなお子様でも対象になります。
大人のからだのゆがみは、あなたの骨格に今まで掛かった負荷の歴史であり、こどもの頃からの蓄積が現在のからだのゆがみとなっています。そのゆがみも遡れば、あなたが胎児の時、すでにスタートをきっています。
・遺伝的な要因
胎児期には両親からの遺伝子により、親子で顔が似るなどの骨格的特徴、内臓の特徴、筋肉の質、利き手利き目などの神経的特徴を受け継いでいます。最近では英国科学誌によると、親の経験も遺伝する可能性があるとの興味深い報告もあるようです。親子で顔が似ているのは、顔の骨の形と筋肉の付き方などが似るためで、背骨の形や関節の形も似るために、親子では姿勢やゆがみも似てくる傾向にあります。
私には4歳離れた弟がいます。顔はかなり似ていますが、頭の歪み方の方向は全く逆です。頭の歪みについてはトップページでも説明していますが、私は反時計周りの歪みで優位脳が左で利き目が右、弟は時計周りの歪みで優位脳が右で利き目が左であり全く逆です。父方が右利きが多く母方が左利きが多い家系ですので、遺伝要素によって兄弟でも歪みの性質が全く異なることもあります。
・母体内での要因
胎児期を過ごす母体内での状態はゆがみの大きな要因になります。胎児は大人に比べ、からだの比率の中で頭部が占める割合が大きいため、分娩間近になると母体内でのスペースと胎児の胎位、胎向、胎勢の関係により、大きな頭部は圧迫を受け、柔らかい胎児の頭蓋骨はゆがみます。
患者様で双子の女の子がいますが、お姉ちゃんは左のおでこと右の後頭部が凹み、妹さんは右のおでこと左の後頭部が凹んでいます。遺伝的には似た骨格の特徴を受け継いでいるはずのお子様たちですが、全く正反対のゆがみが発生しているこの現象は、母体内での窮屈な状態での圧迫の結果、このゆがみが発生したと思われます。頭蓋骨のゆがみはこれに続く背骨や骨盤のゆがみを作る原因になります。
この頭蓋骨の生まれながらの歪みは、歪んだ頭蓋骨の部位によりその後の歪みの修正過程が変わってきます。耳より下の軟骨部分の歪みが少なく耳から上の膜部分の歪みがある場合、程度にもよりますが自然に修正される可能性が高いと考えられます。私の長男は軟骨部分の歪みが強く、膜部分も大きく歪んでいたために矯正を継続的に続けていますが、膜部分は見た目では気にならない程度になりましたが、軟骨部分は修正されてきてはいるものの後頭部の歪みは残っています。(詳しくは
こちらをご覧下さい)どのタイプの歪みでもカイロプラクティックの矯正で、多少なりとも修正の方向へは向かうと考えられます。日常の矯正では、この頭蓋骨の歪みによる背骨や骨盤への歪みの伝搬を抑制することが重要になります。
・出産過程の要因
胎児は出産過程において、正常分娩においてとても合理的な体勢をとります。始めは母体内で、母親の骨盤の横径に自身の頭の縦径を合わせて待機しています。その後、産道の縦径に自身の頭の縦径を合わせて通過するために、胎児は顎を引き首を捻ります。この首を捻った状態は、胎児の頭が産道を通過するまで継続され、産道通過時の強い圧迫をこの体勢で受け続けるために、不安定な胎児の首は骨、筋肉、神経共に産まれることでゆがんだ状態になります。
この首のゆがみは神経的負荷の記憶の痕跡として残り、今後の新生児のゆがみの方向性を決定します。多くの場合、首を左に捻って産道を通過し、上記しました長男のような頭蓋骨の歪み、その神経的負荷を補正するために又は優位脳により向き癖が右になることが見られます。新生児の向き癖は統計的に7〜8割は右向きであり、股関節脱臼の発生の際は、向き癖は右向きで股関節脱臼は左足のパターンが圧倒的に多いそうです。これは向き癖の右方向に対する補正のため左足が内転という股関節の外れやすい位置に動くためであり、新生児でもからだのゆがみを発生していることを示唆しています。この出産時のゆがみの方向性でからだのゆがみは進行し、これは大人になっても基本的には変わることはありません。
帝王切開の場合は産道での圧迫は受けませんが、正常分娩に至らない胎児の胎位、胎向、胎勢、または母体の骨盤の状態により、複雑な圧迫を受けている可能性が考えられます。
このように、胎児や新生児の時にゆがみを発生させる要因はたくさんあるために、小さなお子様にはからだのゆがみは見られます。ゆがみは進行性のものであり、進行すると左右非対称にゆがみは大きくなり、その後は左右対称に見えるように筋肉が硬くなり固着する傾向があります。そして固着した状態でさらにゆがみが強くなると、関節の変形や椎間板の問題など器質的な問題に進行します。所謂老化です。老化は自律神経、運動神経、感覚神経などの神経機能の低下を招きます。
老化はからだのゆがみと固着の進行程度によるところが大きく、年齢との関係性には個人差が生じます。そして、この進行を抑制し骨格と神経の健康状態を安定させるのが、カイロプラクティックの矯正になるのです。
矯正方法について
こどもの矯正には大人の矯正と異なる点がたくさんあり、年齢によっても矯正方法は異なってきます。ここでは私の長男(2歳)をモデルとして日常的に行っている矯正をご紹介いたします。
後頭果の矯正と上顎骨の矯正
左の画像は頭蓋骨と頸椎の境目の矯正です。お子様の身体で、先ず一番歪みが集約さ
れる場所がこの部分になります。子供の矯正では必ず必要になる所ですが、ベッドに寝た状態でも、また保護者の方がお子様を抱っこした状態でも可能です。右の画像は上顎の上顎骨の矯正です。長男は
別のページでもお伝えしてありますが、頭蓋骨の歪みがとても強く生まれてきましたので、この上顎骨を矯正して頭蓋骨全体のバランスを安定させます。
蝶形後頭底結合の矯正と股関節の矯正
左の画像は頭蓋骨の基礎となる蝶形後頭底結合の矯正です。この部分は頭の内部にあ
りますが、長男の頭蓋骨の状態では蝶形骨の右側が上昇しやすい傾向にあるためにこの部分をチェックしています。笑っていますから矯正が痛いことはありませんが、他のお子様には私の人相が悪いせいか泣かれることがよくあります。右の画像は股関節の矯正になります。股関節は身体の運動の重要な軸になるために重要な矯正箇所になります。この年齢では大腿骨は完全に骨化してませんので強い力は使いません。股関節の矯正は抱っこした状態でも可能です。
骨盤の矯正
両方の画像ともに骨盤の矯正になります。子供の矯正では後頭果とともに骨盤の矯正
も優先順位の高いものになります。矯正は持続的な緩い圧力を矯正方向のベクトルに向けて行います。この矯正も保護者の方が抱っこをした状態でも可能です。左の画像に哺乳瓶が映っていますが、矯正を行う際に飲み物、お気に入りのおもちゃ、絵本などをご持参頂いてもかまいません。
仙骨の矯正
子供の矯正の中で最も重要なものが仙骨の矯正になります。子供の身体の歪みはの始
まりは胎児期の遺伝的要素と母体内での環境が影響する頭蓋骨の歪みであると考えられますが、頭蓋骨と髄膜という膜で繋がっている仙骨は出生後の歪みの基礎となってきます。長男の頭蓋骨の歪みは目で見て解るほどのものでしたが、頭蓋骨と連動する仙骨を矯正することで、首から下の歪みは今の所は顕著に現れていません。この矯正も抱っこした状態でも可能です。
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当院は完全予約制になっております。必ずご予約の上ご来院下さい。
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施術料 高校生中学生 初診料1000円 施術料4200円
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・説明会について
お子様の矯正に際して、当院の患者様のご紹介以外の方は、様々なご不明な点や質問事項をお持ちであると思います。当院は初診の方に対しご希望の方には個別の無料説明会を行っておりますの。詳しくは
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・来院の目安として
現在特定の症状をお持ちでなく健康状態の維持向上を目的とされる方は、最初の1か月は月2〜3回ほど来院して頂いて、お子様の身体の歪みの傾向が特定されてきたら、その後は月1回の矯正を継続的に行っている矯正サイクルのお子様が多くいらっしゃいます。
特定の症状をお持ちのお子様はその状態により矯正サイクルは異なりますので、お子様の状況に応じてご説明致します。
・お子様の補助について
お子様によって異なりますが、未就園児くらいまでのお子様には保護者の方に矯正の際の補助をお願いしています。補助と言いましても難しいものではなく、お子様の抱っこ、仰向けやうつ伏せになる際のお手伝い、おもちゃでお子様の気を引いて頂くといった内容になります。
・お子様の矯正をご希望の方へのお願いです
近隣の中学校、小学校と幼稚園また地元警察からの情報によりますと、当院の所在地であります西東京市、隣接する練馬区において不審者情報が頻繁に報告されています。当院に来院される小学生以下のお子様には必ず保護者の方の付添いをお願いしております。中学生と高校生の患者様に対しても、初診時には必ず保護者の方と来院して頂き、その後にお1人で来院される場合には、保護者の方とその旨を確認をさせて頂いております。お手数ですがお子様の安全確保のためにご協力をお願い致します。